大学や工場、駅前やビル前などでたまに見かける献血バス
誰もが一度は目にしたことがあると思いますが、実際に「献血を経験したことが無い!」という方も多いのではないでしょうか。
大学とか駅前とかでたまに献血バスを見かけるけど、やったことない。
献血ってあまり馴染みがない方多いですよね。
でも実は結構いいこともあるんです!
今回は、たいした取り柄もない筆者ですが、同年代と比べて経験が多い『献血歴10年以上、合計20回ほど献血を経験』してきた筆者が献血について、簡単に説明とメリット・デメリットについても解説します!
2種類の献血『全血献血』と『成分献血』
最初に、献血には『全血献血』と『成分献血』の大きく2種類があります。
そして、『全血献血』と『成分献血』にも各2種類あるので、全部で4種類の献血がありますので、まず、それぞれの特徴について解説します。
『全血献血』
『全血献血』とは、献血で提供した血液の成分をそのまま必要とされている方に向けて提供する献血になります。
『全血献血』の中には、『200ml』と『400ml』の献血がありますが、体重や年齢で制限があります。
こちらについては、次項でまとめてご説明します。
ちなみに基準値を満たしている方は、だいたいこちらの『全血献血(400ml)』を依頼されるケースがほとんどです。
『成分献血』
『成分献血』とは、装置を使用して血小板や血漿といった一部の成分だけを採血し、回復に時間のかかる赤血球を再び体内に戻すという献血方法です。
また、『成分献血』には、『血小板』と『血漿』の献血があります。
『全血献血』との違いとしては、赤血球を体内に戻すため、身体への負担も軽いという特徴があります。
献血を受けられる基準
献血は自身の血液を提供することになるため、体調が良好なことはもちろん、年齢や体重などの制限があります。以下の画像をご覧ください。
献血基準
日本赤十字社 献血方法別の献血基準
(https://www.jrc.or.jp/donation/about/terms/)
基本的には、図内赤枠の体重と年齢制限の部分をクリアしていれば献血を受けることができます。
ですが、献血基準を満たしていても不可とされるケースもあります。次項に該当する場合は献血を受けることができないので、併せてチェックしてみてください。
献血を受けられないケース
- 体調不良
- 服薬中
- 怪我をしている(口内炎なども含む)
- 予防接種受けた(接種から一定期間空いていれば可能)
- 6ヶ月以内にピアスを空けた
- 海外旅行者、海外に在住したことがある(基本4週間空いていれば可能)
他にもいくつか受けられないケースに該当するものもありますが、一般的に当てはまる可能性ありそうなので、上記6項目かと思います。その他および項目ごとの詳細については、日本赤十字社の献血をご遠慮いただく場合の各項目をご参照ください。
ちなみに著者は口内炎でNGとなり、悔しい思いをした経験があるのでご注意ください。笑
献血を受けられる場所
献血を受けられる場所としては、『献血ルーム』と『献血バス』があります。それぞれの特徴を簡単に説明します。
『献血ルーム』
全国各地に常設されているので、学校や仕事帰り、お買い物に出かけた時などに立ち寄ることで献血をすることができます。筆者は散髪のために主要な駅に行くのですが、その帰りに献血ルームに行って献血をすることが非常に多いです。
献血をするためだけに出かけるのはちょっと・・・。
そういう場合は何かの予定の「ついでに」行けば良いのです!
最悪、当日献血ができなくても、元々の目的は果たせますので!
注意点としては、献血ルームは意外と予約が埋まってしまっていることがありますので、事前に予約して行くことをお勧めします。
特に成分献血はいつも予約がたくさん入っている印象ですので、対応してもらえない可能性があります。せっかく勇気を出して「献血しよう!」となってもできないと非常にもったいないので、ぜひ予約して行くようにしてください。
各地の献血ルームについては、日本赤十字社の献血ルームのページから検索が可能です。
献血バス
街や大学なんかでよく見かける『献血バス』も献血を受けられる場所になります。
献血バスは空いているイメージがありますし、何かの予定のついでに、「たまたま近くにあったで寄ってみる」ということができるのがメリットだと思います。
献血バスの移動スケジュールについては、日本赤十字社の献血バスのページから運行状況が確認できます。
ただ、ご自身の予定に合わせて会場を選べる献血ルームと違って、移動しているものなので、上述のように、「たまたま近くに来ていたので、入ってみる」のような感じで利用されるのが良いと思います。
献血ルームの予約方法
献血ルームに行くときは、予約して行くようにということを前項でお伝えしました。
予約するっていうのはわかったけど、どうやるの?
献血ルームの予約方法は3つありますが、オススメは『ラブラッドアプリ』です!
『ラブラッド』アプリから予約
App Store、Google Playどちらにもアプリがあります。筆者はいつもこのアプリから予約しています。このアプリの場合は献血が初めての方も、献血者コード(個人の識別コード)が分からない方も予約ができますし、一番オススメの方法です。
日本赤十字社の献血Web会員サービス「ラブラッド」のページもしくは、各アプリストアから『ラブラッド』と検索することで、アプリをダウンロードできます。
ダウンロード後の手順は以下の3ステップです。
- アプリを起動する
- 初回登録を進める
- 『献血の予約』から希望の日時、場所で予約をする
筆者が『ラブラッドアプリ』をオススメするも理由が、予約の手順が分かりやすいもありますが、もう1点ありまして、それは、過去の献血記録が見られる点です。次に解説するWEBサイト経由になると、確認するたびに情報入力が必要なので、手間がかかりますが、アプリ版だとその手間がありません。
『ラブラッド』のWEBサイトから予約
ラブラッドはアプリだけでなく、ブラウザからWEBページへアクセスして予約することも可能です。
献血Web会員サービス ラブラッドにアクセスし、アプリと同様に、必要情報を入力することで献血の予約をすることが可能です。
電話で予約する
献血予約は電話ですることも可能です。
①献血希望日の3時間前まで→共通のフリーダイヤルの番号で受付
フリーダイヤル
0120-80-9995(平日9:00~17:00)
※献血希望日の受付3時間前まで
②献血希望日の3時間前を過ぎた場合→献血ルームで対応してもらえます。
各献血ルーム
日本赤十字社の献血ルームのページから献血を行う献血ルームを選択して、献血ルームの番号に電話することで予約ができます。
献血のメリット
献血の概要から予約手順までざっくり解説してきましたが、いよいよ献血のメリットについてお話しします。ズバリ、献血のメリットは3つあります!
1.お金を必要としないボランティアで幸福度が上がる
あなたは「幸福度とボランティア」の関係についてご存知でしょうか。実はボランティアをやらない人より、ボランティアをやる人の方が幸福度が高いという調査結果があるのです!
私が一番献血で得られるメリットは『献血という誰かのための行動が、自分の幸福にも繋がること』だと思っています。
震災復興のボランティアはもちろん、地域でやっているボランティアも、募金も、献血も「自分は誰かの役に立っている!」ということで、自己肯定感も上がりそうですね。
ただ、ボランティアや、募金は移動するための時間や、お金を使ってしまう面からもハードルが高いように思います。まずは、身近でお金もかけずできるということ、何より『お金では買えない行為で誰かのためになる』献血はとても良い活動だと思っております。
そういえばワンピースでも、ルフィがジンベイを仲間に誘う時は輸血していましたね。
2.快適な空間で飲み物やお菓子をいただける
献血ルームに行ったことのない方はなかなかイメージが湧かないかもしれませんが、献血ルームはとても綺麗で快適な空間なんですよね。医療に関わる場になりますので、衛生面もしっかりしていますし、献血後には献血ルームで最低10分程度休憩するように言われるため、清潔でゆっくりできる環境になっています。
そして、血液=水分を提供するため、献血前後には飲み物を摂取するように案内されます。この飲み物は無料ですし、お水やお茶、ジュース、コーヒーなど色々な種類があります。
さらに、献血は、食事を摂っておくことが推奨されますので、ご飯を食べずに献血ルームに行くと、献血前に食べるようにビスケットなどの軽食がもらえたり、献血後には常備されているお菓子を自由に食べて良いということや、献血後のお礼としてアイスがもらえたりします。
場所によっては、漫画や無料のWi-Fiがあったり、充電できる献血ルームなどもありますので、色々な献血ルームに行ってみるというのも面白いかもしれませんね!
3.献血ポイントが貯まり、景品と交換ができる
献血をすると、献血の内容に応じてポイントがもらえます。このポイントは20ポイント貯まると、洗剤などの日用品と交換したり、期間限定のアイテムと交換することも可能です。
ここ最近はサンリオとコラボした景品もありまして、かくいう私もポムポムプリンとクロミちゃんのピンバッチをゲットしました!
2024年7月現在だと、ポチャッコのピンバッチも出ているようなので、欲しい方は早めに行くことを推奨します。
交換できる景品の情報なのですが、こちらは各献血ルームで異なるようなので、実際に献血会場で確認してみてくださいね。
ポイントの貯まり方については、以下の図を参照ください。
献血 Web サービス「ラブラッド」の 利用方法について(簡易版)
https://www.bs.jrc.or.jp/hkd/hokkaido/20200611-6.pdf
また、ポイントとは別に、10回を達成すると別で記念品ももらえるため、10回を目標に挑戦するのも良いかもしれませんね。(3年以上かかりますが・・・!)
献血のデメリット
先行して、メリットの3点をお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。次はデメリットを3つお話しします。
少なからず痛みが伴う
イメージどおりですが、針を刺して血液を抜きますので、少なからず痛みは生じます。痛みの感じ方については人それぞれだと思いますが、筆者としては全然大したこと無いと思っています。(回数こなしているので、慣れもあると思いますが・・・。)
この痛み=恐怖に直結するので、ここが耐えられない方にはなかなか難しいかもしれませんが、痛みは針を刺す瞬間と抜く瞬なので、頑張ってみてほしいです。
時間がかかる
受付から献血、献血後の休憩までで、結構時間がかかります。また、『全血献血』と『成分献血』でも時間が異なります。
『全血献血』→10〜15分
『成分献血』→40〜90分
上記は実際に献血している時間なので、受付から休憩までで、プラス30分くらいは見ておいた方が良いと思います。
献血後は帰宅するだけという状態にしておくのが良いと思います。
献血後の注意事項がある
献血後には10分以上は休むように言われ、運転をする場合には30分以上休むように言われますが、それは、献血後の体の状態が少し不安定な状態になっているためです。
例えば、立ちくらみや気分不良、失神など発生しやすいと言われています。
献血後の以下のような注意事項があります。
- 献血後は、水分を補給して休憩(少なくとも10分以上)する
- 電車:転落防止のため、線路近くで電車を待たない
- 運転:30分以上は休憩する
- トイレ:採血直後の排尿は座位で行なう
- 入浴:2時間以内の入浴と当日のサウナは避ける
- 飲酒、喫煙:直後は避ける
- スポーツ:激しいスポーツは避ける
- 重労働:採血側の腕には強い力がかからないように注意する
『時間がかかる』と同様ですが、あとは家に帰ってゆっくりするという状態にしておいて、献血後は献血ルームでゆっくり休んでから、余裕を持って帰宅するのが良いですね。
筆者も献血をするときには、以下の流れにしています。
『先に予定を済ませる→予定が終わったら献血→献血ルームでゆっくり→帰宅』
献血後には、会場から『献血後のお願い』の紙を渡されますので、その案内に従って十分注意するようにしてください。
せっかく良いことをした後にご本人の身に何かがあっては良くないですから・・・。
最後に
今回は献血の概要から筆者が感じているメリットとデメリットまでを解説しました。自身の体にも関わることなので、なかなかオススメするのが難しい面もありますが、本記事をきっかけに「挑戦してみようかな・・・!」という方が一人でもいらっしゃれば嬉しく思います!
かくいう私も、初めて献血をしたきっかけは、『大学に献血バスが来たこと』でした。大したきっかけではなかったのですが、そのきっかけで、今でも献血を続けるような生活になっています。
その大したことないきっかけに本記事がなればこれ以上嬉しいことはありません。
最後に、献血にチャレンジされる方は「無理はしない」「きちんと休む」「自分の体調を考える」
この3点は守ったうえで実施いただければと思います。
本記事を読んで、「チャレンジしてみよう!」「チャレンジしてみた!」という方がいましたらぜひコメントを残してください。
それでは(「・ω・)「
コメント