昨年、筆者が推している『CIVILIAN』というバンドのワンマンライブに参加しました。
参加したライブに関する記事は別記事で書いたのですが、『CIVILIAN』の良さを感じ、特にギターボーカル『コヤマヒデカズさん』の魅力を改めて感じる機会となったため、今回は『CIVILIAN』ファン歴13年の筆者がそんな『コヤマヒデカズさん』の魅了を語りたいと思います。
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『コヤマヒデカズ』は何者?
『コヤマヒデカズさん』は『CIVILIAN』というバンドのボーカルギターを担当しており、『CIVILIAN』は前身である『Lyu:Lyu』が2016年に改名したスリーピースバンドです。
(以降、『コヤマヒデカズさん』を『コヤマさん』と表記)
活動期間は2008年から続いていますので、記事執筆(2025年3月)時点で17年ほど活動している状況です。
また、『Lyu:Lyu』と『CIVILIAN』全ての楽曲の作詞と作曲はボーカルギターの『コヤマさん』が担当しています。
そして、『コヤマさん』はバンドのフロントマンという顔だけでなく、ボカロPとしての顔も持っており、『ナノウ』という名前でも活動しています。
さらにボカロPにとどまらず、ボーカリストとして歌ってみたや楽曲をリリースしたり、『et nu』(えぬ)というニコニコ動画界隈で活動されている方々ともバンドを組んでいたりと幅広く活動している方です。
幅広いサウンドの表現
まずは、『コヤマさん』の魅力を語るうえで絶対に外せないのが、全楽曲の作曲を担当されていることから、音楽の表現の幅が広いことが上げられます。
『Lyu:Lyu』のエモーショナルなサウンド
昨今、『エモい』という言葉を耳にすることが増えましたが、筆者が考える音楽的な『エモさ』はまさに『Lyu:Lyu』のサウンドと『コヤマさん』の歌声だと感じています。
歌声については後述しますが、『Lyu:Lyu』のバンドサウンドは歪みや空間系を用いたサウンドが特徴的であり、感覚として、サウンドが「尖っているような」印象で、1stミニアルバム『32:43』では、歌声とギターサウンドの荒削りな感じが表れていて、3rdミニアルバムの『プシュケの血の跡』以降は、ベースやドラムなども音作りが「尖っているような」変化を感じます。
なかなか声に出してしまうことを憚られるような、表現しづらい生きづらさだったり、生きるうえでの人間のマイナスの部分に触れた歌詞とその世界観がマッチしたサウンド、そしてスリーピースロックバンドらしいギター、ベース、ドラムサウンドの魅力が特に表れていたのが、『Lyu:Lyu』時代の楽曲の印象です。

筆者は『Lyu:Lyu』が活動していた期間に出会い、学生時代に自身もバンドをしていた経験もあったので、思い入れのある楽曲が多いです!
『ナノウ』としてのサウンド
前述のとおり、『コヤマさん』は 『Lyu:Lyu』『CIVILIAN』のバンドマンとしての側面だけでなく、ボカロPやボーカリストとしても活動している方です。
ボカロP『ナノウ』としてリリースしている楽曲が何曲もあり、そちらでは『Lyu:Lyu』『CIVILIAN』のバンドとは異なるサウンドを表現しています。
アップテンポのPOP寄りの楽曲から、ピアノやストリングを用いたストーリー性の感じる楽曲など幅広くリリースしていて、DTMの良さであるリアルバンドでの表現が難しい楽曲、『Lyu:Lyu』や『CIVILIAN』のバンドの色や雰囲気とは異なる楽曲を数多くリリースしています。
『ナノウ』としてリリースしている楽曲は、悲しさ、優しさ、虚しさ、儚さを感じられる楽曲が多い印象です。

筆者が人生でトップクラスに好きな楽曲に入る「ハロ/ハワユ」という楽曲もボカロP『ナノウ』の楽曲です!
『CIVILIAN』でプラスアルファ
ギターを中心としたスリーピースロックバンドとしての『Lyu:Lyu』のサウンド
ボカロPとしてのストーリー性を感じる『ナノウ』のサウンド
どちらも兼ね備え、さらに一歩先へ進んだのが『CIVILIAN』のサウンドの印象です。
『Lyu:Lyu』時代は、ほとんどの楽曲がギター中心の楽曲でしたが、『CIVILIAN』に改名してからはギターロックを中心としたサウンドだけでなく、ポエトリーといったジャンルや、シンセを用いたサウンドなど、さらに音楽の幅が広がったように感じます。
特に変化を感じたのが、『灯命』というアルバムが変化を感じた作品でした。
バンドマンとしてのサウンド、そしてボカロPとして異なるサウンドも追求してきた結果として、『コヤマさん』が表現したい音楽がギター、ベース、ドラムだけにとどまらず、さらにもう一歩踏み込んで追求したサウンドが『CIVILIAN』としての楽曲になっていると感じています。
心に刺さる歌声
筆者が『コヤマさん』の歌声を初めて聴いた当初、「デスボイス」や「スクリーム」が好きではありませんでした。
理由としては、「何を伝えたいか」「何を言っているか」というのが分かりづらく感じていたためです。
よく聴いていた楽曲は、J-POPにありがちなポジティブなことを歌ったものばかりを聴いていましたが、高校生くらい(2010年頃)に周囲で流行り、友人の勧めもありボカロ楽曲にハマった時期がありました。
聴き始めた当初はボーカロイドの声になかなか馴染めず、ボカロ楽曲をカバーしている歌い手さんの楽曲を主に聴いていました。
その中でも特に気に入っていてよく聴いていた歌い手さんがいたのですが、

「バンド組みます!キーボードです!」
という内容をSNS上で見て、「自分が推している歌い手さんがボーカルを担当しないほどの別のボーカルとは!?」という興味から聴いてみたことが出会いでした。(2011年頃)
入り30秒で良い意味でやられたことを覚えています。
美しい歌声なのに、心の底からの叫びのような歌声が自分の感情の根本に訴えかけてきているような衝撃を受けました。
『コヤマさん』の歌声は、シャウトに近しい「エモさ」を感じる歌声で、本気で伝えたいことがある人が、心の底から伝えたいことはこうやって表現するのかと価値観が変わる経験でした。
『コヤマさん』の歌声の魅力は、作品を超えて感じられるので、歌ってみた楽曲やカバー楽曲など、どれを聴いても「らしさ」を感じられます。

筆者は『ナノウ』から入って、『et nu』『Lyu:Lyu』『CIVILIAN』のファンになっていったという経歴です!
生きづらさを代弁する歌詞
前項でも触れましたが、サウンドや歌声にも悲しさや儚さ、心の叫びを感じますが、一番『コヤマさん』の魅力が明確に表れているのが歌詞だと感じます。
特徴として、生きていく中での困難やことやネガティブなことを表現している印象ですが、救いがあるというか、「ネガティブの中に優しさがある」ということを感じる『コヤマさん』という一人の人間の考えが歌詞に表れていると感じています。
本記事は、ブログという文字を用いた媒体なので、魅力をありのまま伝えられる筆者が特に好きな楽曲の歌詞フレーズ5つを紹介します。
楽曲名/アーティスト名【収録音源】にて記載します。
君は君であることを/CIVILIAN【生者ノ行進(Special Edition)】
心配しなくていい 自分すら許せない日々も
越えて行けるさ だから少し前を向きなよ
見てるから
【引用元】君は君であることを/Lyu:Lyu
ディストーテッド・アガペー/Lyu:Lyu【ディストーテッド・アガペー】
もう誰のこともさ 信じなくていいから
そこで寝ていなよ 探しに行くよ
【引用元】ディストーテッド・アガペー/Lyu:Lyu
『ディストーテッド・アガペー』については、昨年参加したライブでも演奏されたため、前回の記事でも少し触れていますが、『君は君であることを』と『ディストーテッド・アガペー』の2曲は、どれだけ傷ついたり、自信が無くなってしまったり、立ち止まっても、相手はきっと一歩踏み出せると信じている。
そんな相手に対して、自分ができることは少ないけれど、自分ができることをやるからという儚さと優しさが表れている歌詞だなと感じます。
「救う」「助ける」というような強い言葉でなく、「見てるから」「見つけにいくから」という表現から、「小さいことでも自分ができることをする」という気持ちと、「ありのままのあなたでいいよ」という『コヤマさん』からのメッセージを感じられるフレーズだと思います。
爽やかな逃走/CIVILIAN【Bake no kawa】
誰に習ったの「我慢しなさい」って 君の中で首を吊ろうとしている君を
君だけが止められるんだ
【引用元】ディストーテッドアガペー/CIVILIAN
これは筆者が社会人になり、『Lyu:Lyu』が『CIVILIAN』に改名してすぐにリリースされた音源のB面曲です。
筆者個人的には、『Lyu:Lyu』から『CIVILIAN』を通じて、一番好きな楽曲です。
日本では、「石の上にも3年」という「ことわざ」があるくらい我慢が美徳とされている風潮を感じます。
「我慢することで、辛いことや悲しいことを乗り越えて強くなっていく」という考え方には同意する部分もありつつも、自分の意思よりも組織に同調することや、自分の意思を抑制する我慢が暗黙の了解となっていることも多く、息苦しさを感じることもあります。
場面や周りに合わせて適応していくことも大事だと思いますが、本当に自分が辛い時や悲しい時、限界を迎えてしまいそうな状況まで追い込まれてしまった時には、我慢し続けるのではなく、限界を迎える前に救ってあげられるのは自分だけだということ。
自分を失ってしまう前に自分を救うこと、自分を大事にすることができるのは自分だけであり、自分を大事にして欲しいというメッセージを感じられるフレーズで、それは決して悪いことではないと『爽やかな逃走』という楽曲タイトルにも表れていると感じます。
I feat まねきケチャ/CIVILIAN【邂逅ノ午前零時】
愛してるふりをして Iだけを見ていたんだ
【引用元】I feat まねきケチャ/CIVILIAN
引用した歌詞を見て「ハッと」した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

筆者は初めてこの歌詞を見たときに「ハッと」しました。
この楽曲は、二人の男女の関係について触れている楽曲で、二人の別れを連想させる世界線を表現しています。(と感じています。)
恋人関係だけでなく、家族でも部下でも、自分が「愛してる」=「思っている」相手に対してかけた言葉や行為は、本当に相手のことを思っての行動だったのでしょうか。
「相手のため」「愛してる」という言葉は、表面上は「利他」に感じられる言葉です。
しかし、本心では「自分の思い通りに相手を誘導したい」という思惑を覆い隠す手段として、「相手のため」という言葉を用いている「利己」がベースとなっていることがあると考えさせられたフレーズでした。
「愛してる」
「大事に思っている」
「あなたのためを思っている」
このような言葉に振り回されることは、誰の人生にもあることだと思いますし、自身が使う場面もあると思います。
表面上だけの「利他」で、本心は「利己」ということは、まさに、「愛しているふりをしてIだけを見ている」状態であると考えさせられるフレーズであり、「愛」と「I」という同音意義の言葉で表現されていることと併せて美しいフレーズだと感じます。
ハロ/ハワユ/ナノウ【andLOIDs -All time best of Nanou-】
何故隠してしまうのですか 本当は聞いて欲しいのですか
絶対に笑ったりしないから 話してみませんか
【引用元】ハロ/ハワユ/ナノウ
前述した『ナノウ』としてリリースされている楽曲で、マクドナルドのWebCMにも起用されていた楽曲です。
この楽曲に出会った当時は学生でしたが、社会人になって改めて聴いてみても刺さるフレーズだと感じます。
歳を重ね、現実を知るたびに自分の意思や感じていること、弱みを素直に表現したり、夢や理想を語ることが難しく感じるようになります。
それは、大人になるにつれて、家族や組織など守るものが増えていく過程で、強くあらねばいけないと感じるようになったり、自分の望みよりも周りの望みを叶えるために自分が我慢することや、夢や理想と現実とのギャップを知ることで、自分の思いを表現することが難しくなるためだと考えています。
そんな状態でも、改めて「自分の気持ち」に目をむける大事さを表現しているフレーズだと感じており、特にこのフレーズは、「夢や理想を求める人」に対して、届いてほしい楽曲だと感じています。

筆者も「絶対に笑ったりしないから話してみませんか?」と言える存在でありたいと思います!
『コヤマさん』の歌詞に対するイメージ
『コヤマさん』の歌詞は、ネガティブというか、人のマイナスな側面に目を向けている印象があります。
筆者自身も「ポジティブであれ」という言葉を何度も耳にしてきていますし、ストレングスファインダーの「ポジティブ」という資質が上位にあるくらい表れている性格だと思いますが、人間はポジティブな面だけでなく、ネガティブな面もあるものです。
ネガティブを避ける傾向として、筆者自身の経験としてはキャリアブレイク中に自己理解のためにコーチングを受けていました。
その中で過去のネガティブな経験に蓋をしてしまっていて、自分自身でも気づかない(忘れていた)経験があり、コーチングの中で気づき、より深く自分を知ることができたという経験があります。
そんな蓋をしてしまったり、目を背けてしまいがちな人間のネガティブな側面を楽曲を通じて代弁してくれていて、気付かされることも多く、そんな部分があって良いんだということを『コヤマさん』の考えや実体験から表現されているように感じています。
「ミュージシャンなら誰でも伝えたいことがある」
という言葉を『プシュケの血の跡』というアルバムの特典ラジオで話していましたが、世間一般で求められてることや賞賛されることだけでなく、そこから外れている人たちに対しても救いになる拠り所のように感じていて、『コヤマさん』は、そんな人たちにも救いはあると伝えたいんだと思っています。
ファン歴13年 選りすぐり3選
本記事を読んだ方にはぜひ全楽曲聴いて欲しいですが、「あえて3つに絞るなら」という枷を自分で設定し、泣く泣く3選を紹介して終わりたいと思います。
アノニマス/Lyu:Lyu【プシュケの血の跡】

入りの歌詞のフレーズが印象的です!
爽やかな逃走/CIVILIAN【Bake no kata】

歌詞の項目で語った魅力をバンドサウンドと歌声と合わせて聴いて欲しいです!
déclassé

『コヤマさん』の真骨頂はロックバラード!
最後に
今回は『CIVILIAN』のボーカルギター、そしてボカロPとしても活躍されている『コヤマさん』の魅力について記事を書いてみました。
こういった趣味の記事はあまり書かないのですが、好きなものを語るのは難しくもありましたが、楽しい時間だったと思います。
通常の音源もおすすめなのですが、特にライブの熱量を感じて欲しいので、サブスクを聴ける方はこちらを聴いてみて欲しいです!
ボカロP『ナノウ』としてリリースした楽曲の一部は、『CIVILIAN』でバンドサウンドとしてもリリースしているので、気に入った方や気になった方は楽曲を聴いてみたり、ライブに参加してみてくださいね!

トップ画のラババンは「赫色」のリリースワンマンでドラムの有田さんからゲットしたも戦利品です!
それでは(「・ω・)「
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